トヨタは6月より被災地に従業員ボランティアを派遣する《撮影 土屋篤司》

トヨタ自動車は5月20日、東日本大震災の被災地を支援するためのグループ従業員による瓦礫撤去などのボランティアを6月から派遣すると発表した。

トヨタでは、震災発生後すぐに被災地域の復興支援のため、約60人の従業員を現地に派遣し、支援物資配布などでの被災地域支援を中心に、現地トヨタグループ関連会社の復旧支援などを行ってきた。

6月からは、トヨタグループ・関係会社15社の従業員ボランティアによる被災地復興支援活動を行う。活動拠点を岩手県住田町に置き、7月末までの間に10人程度で構成する5グループに分かれて甚大な被害を受けた陸前高田市に定期的に赴き、瓦礫の撤去やゴミの片付け、側溝の泥出しなどを実施する。

また、トヨタは被害が深刻だった岩手、宮城、福島、茨城の4県に合計250台の車両を提供したなどのこれまでの復興支援活動をまとめた。

トヨタはこれまでに全国のトヨタ系ディーラーから寄せられた支援物資を含めて、食料品、飲料水、生活用品、医薬品、復旧作業用品など、11tトラック87台分をこれまで被災地に提供したほか、灯油などの燃料も提供、給水用にはタンクローリー7台を送って被災地で給水活動を行っている。

また、震災で住宅に困窮されている被災者の集団避難用としては、愛知県を通じて、愛知県内にある社宅160戸、寮320室を提供している。

さらに、日本経団連による震災復興支援活動と連携して震災に直接の被害を受けたり、原子力発電所事故にともなう風評被害などにより深刻な影響を受けている東北・関東地方の農業、食品関連事業に携わる人を支援するため、本社と東京本社の従業員食堂での、東北・関東地方の食材を用いた料理を提供している。東京本社では、東北・関東地方の農産物や加工品の物産販売会「企業内マルシェ(物産展)」の開催や本社・東京本社にある売店で東北・関東地方の加工食品を販売している。

このほか、トヨタは、震災の被害を受けた地域の復興支援に役立ててもらうため、3億円の義援金の拠出を決定、中央共同募金会やジャパン・プラットフォームなどの団体に寄付する。これとは別に同社役員と従業員に呼びかけていた義援金の総額約5500万円全額を日本赤十字社に寄付している。

津波の被害を受けた仙台市にあるトヨタのモータープール《撮影 石田真一》