【人とくるまのテクノロジー11】“SRネットワーク”でドラレコをスマホから広げる…データテック

佐川急便やローソンなどに業務用ドライブレコーダーを納入しているデータ・テックは、人とくるまのテクノロジー展で、2011年1月にリリースした『iPhone』向けドライブレコーダーアプリ「Safety Rec」(600円/無料版もあり)を展示した。

ドライブ中の映像を記録するiPhoneアプリは無数にあるが、Safety Recの特徴は安全運転の診断機能があるという点だ。加速度センサー/ジャイロから集めたデータを分析し、業務用のドライブレコーダーで培ったノウハウで「ハンドル」「ブレーキ」「停止」「右左折」「スムーズ」の5項目を各20点満点として診断、合計点100点満点で表示する。GPSと通信を持つスマートフォンの特徴を活かし、急操作をおこなった危険箇所や1分ごとの写真をGoogleMaps上にオーバーレイして表示する機能がある。

現状のアプリではこれらの診断はスマートフォン内で完結し、診断点数や速度グラフのみの表示となっているが、マーケティング本部の八ツ橋司氏によると「データ・テックではこの夏をメドにアプリをバージョンアップし、SNS機能をもつコミュニティサイトをウェブ上に構築して、さまざまな機能を付加した“SRネットワーク”を提供する計画だ」という。

このSRネットワーク、同社では商用版として大口顧客向けにクローズドサイトでの運用テストを実施中で、同社内に構築したサーバへ運行情報を自動的に集めて営業所ごと・ドライバーごとの運行データをウェブ上で管理している。運送会社にとっては運行データの一元管理が実現することで、ドライバーや営業所の安全運転の実践が“見える化”され、評価などに活用されているという。

またデータ解析の結果、「ふんわりアクセル」運転を実践しているドライバーとそうでないドライバーとでは燃料消費に3.42%の差が出たことも明らかになった。大手の運送会社にとっては燃料代の低減はかなり大きな影響をもつことから、業界でも大きな注目を浴びているということだ。

「このSRネットワークを個人向けに提供するに当たっては、ランキング、ドライブ日記、TwitterやFacebookなど各種ソーシャルメディアとの連携などエンターテインメント色の強い機能を付加する予定。また、これまでの業務用ツールで培った診断アルゴリズムを活用した安全運転アドバイス機能なども実現させたい」(八ツ橋氏)という。

600円のスマートフォンアプリで数十万円の業務用アプリに近い機能が利用できるようになるというと、本業の利益を圧迫するのではという心配もしたくなるが、同社にとってSRネットワークの狙いは「まずはドライブレコーダーの個人ニーズを拡大させる」ことにあるという。さらには「スマートフォンであれば同社のコアコンピタンスとも言える診断アルゴリズムをより多くの人びとに利用してもらう事ができ、データの持つ価値をさらに高められるはず」(八ツ橋氏)という目標をその将来に据えている。

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