日産いわき工場で会見をおこなったカルロス・ゴーン社長

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は17日、同社のいわき工場(福島県いわき市)で記者団と懇談し、今後、単一発注先の部品メーカーには、災害時の代替拠点を確保するよう要請したいとの考えを表明した。

自動車産業は東日本大震災によって部品や資材のサプライチェーンが寸断され、長期の生産停止や減産を余儀なくされている。ゴーン社長は「天災は厳しく、悲しいものだが、学び、経験を積むこともできる」と述べ、震災に強い購買や生産体制の構築に意欲を示した。

部品調達については1社の1工場に集中発注するケースが最もリスクが高くなる。このため、ゴーン社長はそうした場合では、「1工場だけでの生産は構わないものの、災害時には迅速に代替生産が可能な別の拠点も必要」と指摘した。

一方で、震災を契機とした日本から海外への生産移転については「考えていない」と語り、いわき工場が予定を上回るペースで復興したことを挙げ「これが日本の現場の力だ」と評価した。

日産自動車の追浜工場