昨年10月、栃木県宇都宮市内で乗用車を運転中、集団登校していた小学生の列に突っ込んで5人に重傷を負わせたほか、今年1月にも追突事故を起こし、自動車運転過失傷害罪に問われた57歳の元教諭の男に対する判決公判が9日、宇都宮地裁で開かれた。

問題の事故は2010年10月20日の午前7時50分ごろ発生している。宇都宮市下栗町付近の市道を集団登校していた小学生5人の列に対し、前方から走行してきた乗用車が突っ込んだ。この事故で5人が骨折や打撲などの重軽傷。クルマは負傷した児童らが通う小学校で教諭を務める56歳(当時)の男が運転しており、調べに対しては「考えごとをしていた」などと供述していた。

男は自動車運転過失傷害罪で在宅起訴され、事故当時に乗っていたクルマも手放していたが、今年1月に同市内でレンタカーを運転。この際に漫然運転が原因の追突事故を起こして1人を負傷させていた。検察はこの事故についても追起訴している。

9日に開かれた判決公判で、宇都宮地裁の崇島誠二裁判官は被告の前方不注視が原因で事故が起きたことを認定。「過失の程度や結果は重大である」としながらも、被告がクルマの運転をしばらく行わないと主張していることや、懲戒免職処分となっていることを斟酌し、「社会的な制裁は受けている」と判断。被告に対して禁固2年(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。