丸紅は5月11日、南米最大の石油化学会社のブラスケムと、自動車タイヤ用合成ゴムなどに使用されるブタジエンの長期引取契約を締結したと発表した。契約金額は約450億円。

ブラスケムは、ブタジエンの増設工事を2012年に完了する予定で、丸紅がブラスケム製のブタジエンを販売する。

今回の長期契約は、丸紅の長年にわたる製品取引提案や、ブラスケムが計画中の化学品誘導品事業に対する丸紅の包括的な取組みなどがブラスケムに評価されたため、としている。

丸紅とブラスケムは、石油化学製品のトレードを拡大する協議も開始したほか、戦略的パートナーシップを組み、ブラジルでの新規石化製品案件に加え、米国・アジアで世界規模でのプロジェクトを共同して進めていくなど、幅広い分野で連携を深めていく構え。

丸紅は、エチレン・プロピレン・ブタジエンなどのオレフィン取引では商社トップクラスの取扱量で、ブタジエンとその誘導品を戦略商品とし、自動車用タイヤに使用される合成ゴムチェーンを中核の事業と位置付けている。

合成ゴムの原料となるブタジエンは、ナフサ分解で生産されるエチレンの副生産物として発生する。最近ではナフサ分解に代わってエタン分解からのエチレン生産が増加しているため、ブタジエンが生産されず、急増するタイヤ用需要に供給が追い付かなくなっている。丸紅は自社事業会社を含む顧客網と自社船の有効活用で世界的な製品融通を通じて南米と北米・アジア市場を結び付ける役割を担っていくとしている。