日野自動車が10日発表した2011年3月期の連結決算は、最終赤字が100億円と、3期連続で赤字となった。

東日本大震災による資産の損害や修繕費、休業による損失などを特別損失に61億円計上したほか、繰延税金資産の回収可能性の見直しに伴って法人税等調整額を税金費用に126億計上したため。

国内売上げ台数は前年同期比8.8%増の2万9000台と順調だった。海外市場ではグローバルな生産・販売体制を強化してきたことなどから、同39.5%増の7万9000台と高い伸び率となった。日野ブランドの総売上げ台数は同29.6%増の10万8148台だった。

トヨタ自動車からの受託生産は、『ランドクルーザー』が増加したことで同26.8%増の15万9000台と伸びた。これらの結果、売上高は前年同期比21.4%増の1兆2426億円と大幅増収となった。

損益では、減価変動で135億円、環境変化で111億円の減益効果があったものの、販売増で337億円、原価低減などで187億円の増益効果があり、営業利益は289億円となった。経常利益は前年同期は19億円の赤字だったが、250億円の黒字となった。

今期の業績見通しは、震災の影響で合理的な算定が困難なため、公表を見送った。