中部電力は5月9日、政府の要請に応じて現在運転中の浜岡原子力発電所4、5号機を停止することを決定したと発表した。

4、5号機は、準備が整い次第停止する。現在定期点検中で停止している3号機についても当面、運転再開を見送る。

菅直人首相は、将来、高い確率で発生することが懸念される東海大地震への対応が備わっていない浜岡原発の停止を要請、同社は検討してきたが「内閣総理大臣の要請は極めて重い」(水野明久社長)と判断、首相の要請を受諾することにした。

同社では、浜岡原発の全号機の運転を停止した場合、電力需給バランスが厳しくなることから、供給・需要両面で政府に十分な支援を要請するとともに、津波に対する防護策、海水ポンプの予備品の確保と非常用発電機等の設置を完了し、原子力安全・保安院の評価・確認を得たときは、浜岡原発の全号機の運転が再開できることを確認したいとしている。

一方、浜岡原発の停止で、夏場の電力が不足した場合、中部地方にあるトヨタ自動車やスズキ、ヤマハ発動機の工場、関連サプライヤーの生産にも影響する可能性が高い。