原子力・立地本部、松本純一代理(4日・東電本店)《撮影 中島みなみ》

東京電力は4日、福島原発事故の収束に従事する作業員の生活環境の改善に取り組んでいることを明らかにした。「生活環境を改善し、労働生産性を高めることが、1日も早い収束に繋がると考えます」と、目的を語った。食事と睡眠、入浴について充実させる。

「発災当時は保存食やクラッカーが主体だった。その後、レトルト食品、パン、即席麺、野菜ジュースで過ごしていたが、お弁当を中心に提供することを進めたい」(原子力・立地本部、松本純一代理)

第一原発敷地内にある免震重要棟での食事は、休憩所となる福島第二原発の体育館で、5月上旬までに1日3食のうち昼と夜の2食を弁当とする。

事故対応拠点となっているJヴィレッジ(福島県楢葉町)でも第一原発同様、昼食と夕食で弁当を提供。第二原発では、すでに5月1日から朝食にパン、昼食と夕食には弁当が提供されている。

また、前出の第二原発体育館には二段ベッドを設置。240人が就寝できるようにする。寝袋や毛布だった第一原発の泊まり作業は、体育館の二段ベッドを使えるようにする。

今までウェットペーパータオルで代用していた入浴についても、体育館内にシャワーを設置し、いずれも5月中旬までに利用可能にする。Jヴィレッジにも、共用シャワーの増設や個室シャワー・トイレを新設する。

さらに、作業員を受け入れるプレハブ仮設寮を建設して、7月から原発内で宿泊する作業員を移す。仮設寮の設置場所は決まっていない。

主な環境改善は以下の通り。(環境=現状→改善内容)

福島第一/免震重要棟
●就寝=寝袋・毛布など → 変更なし
●人数=約200人 → 7月以降約150人から70人に縮小

福島第二/体育館
●就寝=畳敷き、保温マット、寝袋、毛布 → 二段ベッド
●シャワー=ウェットペーパータオル → シャワーを設置
●食事=レトルト食、カップ麺、ソーセージ、パン → 朝食はパン、昼食と夕食に弁当
●人数=約200人 → 7月からプレハブ仮設寮に移動

福島第二/事務本館
●シャワー=14基設置 4日1回 → 増設して利用回数を増やす
●人数=約400人 → 7月からプレハブ仮設寮に移動

Jヴィレッジ
●シャワー=ウェットペーパータオル → 共用シャワー、個室シャワー・トイレを設置
●食事=レトルト食、カップ麺、ソーセージ、パン → 朝食はパン、昼食と夕食に弁当
●人数=約130人 → 未定