マツダ6(上海モーターショー11)《写真 工藤貴宏》

マツダが発表した2011年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比152.0%増の238億円となった。

新車売上げ台数は、国内がエコカー補助金制度終了による反動減で同7%減の20万6000台と低迷した。海外では北米が『デミオ(マツダ2)』や『CX-7』、『CX-9』の好調で同12%増の34万2000台、欧州はロシア以外が低調で同12%減の21万2000台となった。中国は『アクセラ(マツダ3)』や『アテンザ(マツダ6)』の販売が好調で同20%増の23万6000台となった。

グローバル販売台数は同7%増の127万3000台となった。このため、売上高は同7.5%増の2兆3256億円と増収だった。

収益では、営業利益ベースで販売台数の増加や車種構成の改善で357億円、コスト削減で112億円などの増益効果があった。為替差損で437億円、販売費用増加で56億円の減益要因をカバーし、営業増益となった。経常利益は同693.8%増の368億円だった。

一方、東日本大震災による今期以降の業績への影響が不透明であることから、繰延税金資産の回収可能性について検討した結果、連結決算で繰延税金資産の一部566億円を取り崩すこととし、法人税等調整額に計上した。また、北米の海外関係会社の事業損失に備えるため、関係会社事業損失引当金繰入額85億円を特別損失として計上。このため、最終損益は600億円の赤字となった。前年同期は64億円の赤字で9倍以上赤字幅が拡大した。

通期業績見通しは、震災の影響で予想の算定が困難なため、公表を見送った。