三菱重工業は、カナダのマニトバ州政府などとともに、蓄電池を搭載した電気バスとその充電技術を開発・実証していくプロジェクトの推進で合意した。

今回のプロジェクトは同社と同州政府が2010年12月に先進的な低炭素社会づくりに向けての覚書を締結した協業の第1弾となる。

プロジェクトは州政府のほかに、現地大型バスメーカーのニューフライヤー・インダストリーズ・カナダ、マニトバ電力、レッドリバーカレッジが参加する。

三菱重工のリチウムイオン二次電池パックを搭載した電気バスを1年以内に開発する。その後の2年間、マニトバ州内で電気バスを実証運行する。実証試験を通じて寒冷地での電気バスの適合性を検証するとともに、成果を北米市場に電気バスを普及させていくうえでデータとして活用する。

ニューフライヤー・インダストリーズ・カナダは、北米の大型バスメーカー大手で同州の州都であるウィニペグに本社を置くニューフライヤー・インダストリーズのグループ企業。マニトバ電力は同州の発・送電事業を担っている公益企業で、レッドリバーカレッジはウィニペグなどにキャンパスを構え、3万人強の学生を抱える公的教育機関。電気自動車やハイブリッド車などの研究開発に力を入れている。

今回合意した協業の期間は3年間で、総事業費は300万カナダドル(約2億5880万円)を見込む。州政府が事業全体を統括し、参加者で運営委員会を設置して計画を進めていく方針。