日立金属が発表した2011年3月期の連結決算は、経常利益が前年同期比274.7%増の375億9100万円と大幅増益となった。

売上高は同20.5%増の5201億8600万円だった。工具鋼は、主要な用途である自動車用金型のモデルチェンジが続き、需要好調で大幅に伸びたほか、産業機器・エネルギー関連材料も自動車関連材料が外需を中心に増加した。射出成形機用部品は、顧客の中国向け射出成形機の需要と情報機器関連の需要が旺盛で伸びた。

希土類磁石は、原材料価格の高騰がある中で、自動車・家電向けも各国の経済政策が功を奏し増加した。フェライト磁石も自動車・家電向けの需要が増加した。アモルファス金属材料は、主要市場である中国、インドの省エネルギー政策の効果で大きく伸びた。ソフトフェライトも、デジタル家電や自動車向けが政策効果で増加した。

収益は増収の効果で営業利益は同223.2%増の431億4300万円となった。最終利益は222億0400万円と、前年同期の10倍以上になった。

今期の業績見通しは東日本大震災と今後の電力制限の影響などから見通しが困難なため、公表を見送った。