小糸工業は26日、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在していると発表した。同社は業績悪化の原因となっている航空機シート事業から、その他の事業を分社化して、その他事業の存続を図る。

同社が発表した2011年3月期の連結決算によると、最終損益は167億1300万円の赤字となった。前年同期の107億6400万円の赤字から赤字幅が拡大した。

2009年1月に航空機用シートの設計と製造過程での不正が発覚、これまでに諸施策の対応費用や航空会社に対する損害賠償の引当てなどを計上したため。また、航空会社に対する損害賠償債務はさらに膨らむ見通し。

このままでは企業として存続するのは困難になるため、同社は、その他事業のうち、輸送機器関連事業、電気機器関連事業、住設環境関連事業を航空機シート事業から切り離して分社化し、その他事業の経営状況、財務状況を航空機シート事業と明確に区別することで、安定した収益の確保を図る方針だ。