昨年12月、三重県四日市市内にある近鉄名古屋線の踏切で、踏切待ちをしていた自転車に対してクルマで突っ込み、3人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた46歳の男に対する初公判が20日、津地裁四日市支部で開かれた。

問題の事故は2010年12月30日の午後1時30分ごろ発生している。四日市市羽津町付近にある近鉄名古屋線の踏切で、踏切待ちをしていた3台の自転車に対し、後ろから減速しないまま進行してきた乗用車が追突。そのまま踏切内へと押し出されたところ、直後に通過した下り急行列車と衝突した。

この事故で40歳と23歳の男性が死亡。22歳の男性が軽傷を負った。警察はクルマを運転していた46歳の男を自動車運転過失致死傷や過失往来危険容疑で逮捕したが、後の調べで持病のてんかん発作を事故時に起こしており、意識を失った状態で自転車に突っ込んだことが判明している。

20日に行われた初公判で、被告は「これまで起きている時間帯に発作は起きなかった。過失についてはわからない」として、起訴事実を否認した。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告の主治医はクルマの運転を控えるよう、被告に度々指導していたが、被告はそれを安易に考えてクルマを運転し、本件事故を起こした」と主張した。

これに対して被告弁護側は「主治医の注意は“眠気を催す”という薬の副作用についてだった」と主張。「被告が運転中に意識を失うことは予見できなかった」と無罪を主張している。