馬淵澄夫首相補佐官《撮影者 中島みなみ》

馬淵澄夫前国交相が自らのメールマガジン『まぶちすみおの不易塾日記』で、福島原子力発電所事故対策統合本部の内実を語っている。原発事故対応の政府関係者が、こうした話題に触れるのは珍しい。

馬淵氏は3週間前に首相補佐官に就任。細野豪志補佐官とともに、原発事故に取り組む。就任は地震発生から16日経った3月26日。統合本部は、すでに東電本店の2階に設置されていた。

「突然本部に加わった第三者的な立場から見れば、統合本部は目前の発災後の対応に追われざるをえない状況にあり、あらためて総合的な視野に立って対応を行う必要があるようにうかがえた」

4月1日、統合本部の組織改革が断行された。入院中だった清水正孝社長に代わって勝俣恒久会長が統合本部の副本部長に。事務局長ポストが新設され、東電側は西澤東常務、政府側からは細野補佐官が就いた。それを伺わせる記載がある。

「統合本部の在り方を明確にし、さらに権限と責任の分担をより明らかにし、事態対処に追われがちな組織からの脱却を図った」

統合本部は6つチームに再編された。

(1)放射線遮蔽/放射性物質放出低減対策チーム
(2)放射線燃料取り出し・移送チーム、
(3)ロボットを使ったリモートコントロール化チーム
(4)原子炉の長期冷却構築チーム
(5)放射性滞留水の回収・処理チーム
(6)環境影響評価チーム

「その総括リーダーに細野補佐官が就いた。僕はこれらのうちの(1)に入り、東電側代表者とともに共同リーダーとなり検討対策を練ることになった」

統合本部の課題について、馬淵氏はこう結ぶ。

「今後は、これまで統合本部に欠けていたとされる、中長期的な視野に立った対策を講じることにも取り組まなければならない」