(13日22時・千代田区) 撮影=中島みなみ

計画停電に一服感が出ている。東京電力(勝俣恒久会長)は4日午後、5日の計画停電見送りを発表。8日間連続で計画停電を実施しないことになった。春を迎えて電力消費のピークが下がったことが大きい。

第1から第5のすべてのグループで取り止める。

このところ計画停電が見送られている背景には、平均気温が上昇することにより、午前中の暖房需要が減るなど、電力消費が下がっていることがある。また、それに加えて、東電の電力供給力が順調に増強されている。この2つの理由が重なって、ほぼ平常に近い形の供給を続けることが可能となっている。

東電によると電力供給力は3日に3650万kWだったものが、5日には4000万kWになる予定だ。この供給力を支えているのは、主に火力発電所の立ち上げだ。定期点検中の休止火力を前倒しして稼働するなど手配を進めている。将来的には老朽施設の取替などで、さらに供給力の増加を図る。

例えば、この3日間で、横浜火力(神奈川県横浜市)7号系列2号機が35万kW、鹿島火力(茨城県神栖市)3号機が60万kW、富津火力(千葉県富津市)4号系列3号機が51万kWと、供給力を増す予定だ。

もっとも、楽観的に供給力が積み上がる一方というわけではなく、鹿島4号機のように運転を再開したものの50%出力で運転することを余儀なくされる場合もある。東電が計画停電をしないと宣言しながら、予想を超えて需給が逼迫した場合はその限りではないと、注釈を付けるのはそのせいだ。

東電は5日の需給見通しを、4000万kWの供給力に対して、電力消費を3500kWに想定している。需給間には500万kWの予備力がある。3500万kWという想定はかなり高めで、3月25日に3580万kWを記録して以降、電力消費のピークが3500万kWを超えたことはない。

突然の予定が変更され、計画停電が実施されることは、今のところまずないと思われる。