撮影=中島みなみ

「便利、エコ、楽しい、車が渋滞しても移動できる。そういったことを法改正も含めて我々がもっと政府に働きかけていきたい」

新代表理事となった長岩氏は、総会挨拶でそう語った。

長岩氏はオートバイ用品販売店の大手「ナップス」の社長だ。小売商は規制や景気の影響を最も受けやすい川下にあり、バイクユーザーの気持ちにかなり近いところにある。

長岩氏は、過去のバイク環境をこう総括した。

「二輪業界を取り巻く環境は、暴走族が暴れて社会悪となっていた70年代、80年代の暴走族=社会悪のイメージが、いつのまにかオートバイ=社会悪になっていってしまった。国内4メーカーで車両生産世界一なのに、なぜこんな意識なのか。3ナイ運動の教育や免許を取らせない免許制度が、オートバイ=不良のイメージを助長してきた」

そんな中で、JMCAは89年に発足。社会の要請に対するオートバイ業界として一体的な受け皿作りに取り組んできた。

長岩氏は「一般国民が、オートバイに対する国民の認識が、すばらしい乗り物、スポーツとして感じてもらえるようになってきたなと思う」と、これまでの活動を評価するとともに、今後の重点要望について、次のように語った。

「各業界が提唱している新原付制度を含む免許制度の改革、路肩通行解禁、軽自動車より安い高速道路料金の引き下げ、駐車場整備などを、JMCAとして各省庁に働き掛けをしていきたい」

JMCAは89年に発足した。2010年4月以降の輸入または生産された車両には新しい排気騒音規制が適用されている。この排気騒音規制の基準作りでもJMCAは、一律基準強化に反対。オートバイの違法マフラー装着車両の不十分な取締りや、規制強化後の実効性のある対策などの提言を行い、新しい排気騒音基準に適合するマフラーの認証団体の設立に関与してきた。