SIM-LEI

EV(電気自動車)ベンチャーのシムドライブが3月29日に発表した先行開発車第1号『SIM-LEI』は、日産リーフとほぼ同じ電池容量24.9kWhのリチウムイオン電池を用いながら、JC08モードでの航続距離は333kmと、1.7倍近い数字をマークしている。その理由はどこにあるのか。代表取締役社長の清水浩氏に伺った。

「コンポーネント別では、インホイールモーターで3割、空力で2割、走行抵抗で2割、バッテリーで1割の性能向上を実現しています。インホイールモーターの効率の高さは説明不要でしょう。空力はCd値0.19を目標としました。走行抵抗については、昔からエリーカなどで協力関係にあるブリヂストンタイヤによるところが大きかったと考えています」

バッテリーについては、東芝製リチウムイオン電池「SCiB」の効率の高さが貢献していると語った。

「SCiBは充放電効率にすぐれています。そのため減速時にモーターが発生する回生エネルギーを、あますところなく吸収してくれるのです。これが燃費向上につながったのです。充電性能も高く、CHAdeMO(チャデモ)の急速充電器では他のリチウムイオン電池が80%まで約30分かかるところ、ほぼ同じ時間で100%まで充電できます」

ドライブシャフトやギアを使わないインホイールモーターの効率の高さは知られているし、SIM-LEIのフォルムを見れば空力の良さも頷ける。しかしそれ以外に、タイヤとバッテリーにも秘密があったのだ。ブリヂストンと東芝に自動車業界のオファーが殺到するのではないかと思わせるようなエピソードだった。

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