高速バス乗り場。切符売り場に長い列があるが、乗り場に混雑はない(23日昼過ぎ)

国土交通省が23日現在でまとめたところによると、首都圏と東北方面とを結ぶ高速バス路線は地震発生前の30路線に比べ、8割の24路線が運行されている。旅客需要に対応するため増発のほか一部の路線を新設、輸送力(人数)では184%まで増強された。

このさき1週間ほどは、希望の時刻の便の予約がとれなくても「輸送力が不足していることはない」(国際興業)ようだ。

輸送力はかなり増強されているものの、バスの運行にはやはりまだ苦労が多い。長距離路線は東北地方のバス会社と首都圏のバス会社との共同運行が通例だが、東北地方の会社では車両や乗務員の確保が難しい。

効率的な車両・人員配置のためにイレギュラーな運用も見られ、たとえば東京〜七戸線は、通常は十和田観光電鉄と国際興業の共同運行だが、十和田観光電鉄の単独運行となっている一方、国際興業は通常は夜行のみの東京〜盛岡線に臨時昼行を設定して運休の東北新幹線を補完している(新幹線の復旧見込み無し)。

運行経路は道路の復旧によりほぼ通常通りだが、一部区間の速度規制で、たとえば東京〜盛岡線(国際興業)は1時間半から2時間の遅れが出て、所定約7時間半のところ9時間以上かかる場合がある。

また輸送力(人数)は通常比184%になっている。これは同じ時刻に複数のバス車両で運行する続行便を増発しているため。続行便は混雑に応じて随時設定されるので、予約サイトなどで一時「満員」が表示されていてもこまめに再チェックすると「空席」が新たに見つかることもある。

なお定期の夜行高速バスはゆったりとした3列シート車がほとんどだが、臨時は昼行用の4列シート車が充当されることが多い。いつもよりきゅうくつなのはこの際、我慢しよう。

東京〜いわき線は定期が全便運休、東京〜いわき途中無停車の臨時を設定 高速バスの運行再開・新設 東北新幹線乗り場。地震直後と異なり、混雑は全くない(23日昼過ぎ)