東京電力は22日、福島第一原発の事務本館北側で採取したサンプルの分析結果を発表した。空気中に含まれる核種(放射線同位元素の種類)の割合を知るためもの。

19日の原子炉建屋に放水する前の採取分では、吸引濃度限界の5.94倍の放射性ヨウ素131が検出されていた。

しかし、20日の採取分では2.30倍、21日には1.52倍とヨウ素131の空気中に含まれる割合は下がっている。また、19日に検出されたヨウ素133は、20日以降の採取では検出されていない。

第一原発のゲルマニウム半導体型核種分析装置は、地震の影響で使えなかったため、東電はサンプルを第二原発まで運んで作業を進めた。

この分析から、呼吸することによって受ける放射線の量がわかる。濃度限界に対する割合を知らないまま作業に従事することは危険だ。通常月1回行う分析では、検出限界濃度を超えて、検出されたことはなかった。

東電広報担当者は「測定装置は壊れていたが、モニタリングカーで定期的にサンプルが測定されていた。全体の放射線量を量ることはできた」と、話した。今後もサンプリング調査は続ける。