提供=国土交通省

国土交通省は、岩手、宮城、福島の3県でヘリコプターの空撮による海岸の被災状況を概略的に調査した。約190kmで堤防の全壊と半壊があることがわかった。

震災後の12日に撮影された写真と被災前を比較してみると、改めて巨大津波の被害の大きさに驚く。

写真に写っているのは、仙台湾南部海岸は仙台市から福島県境までの60kmの砂浜海岸の一部、宮城県山元町から亘理町に北上する13.6kmだ。ここからさらに20kmほど北へ行くと仙台空港(名取市)、南側に下ると、福島原発(大熊町)がある。

被災前の写真を見ると、砂浜の続く海岸と防潮林の西側に整然と集落が並んでいるのがわかる。小学校のそばには、県道38号線とほぼ並行してJR常磐線が走っている。

ところが、12日に撮影された写真では、緑がほとんど見あたらない。堤防が所々大きく損壊して、流れ込んだ海水に浸食されている。道路も線路も見あたらない。

国交省が空撮に頼ったのは、その広すぎる被災地もさることながら、未だに人の足で踏み込むことができない場所があるからだ。

震災から徐々に応急復旧する場所が増えてきたが、地図に×印を付けられた被災箇所には、こんな無残な光景が広がっている。