14日、ムーディーズは、東京電力の「Aa2」格付を格下げ方向で見直すと発表した。同社によるこの決定は、11日の東日本大震災による福島原子力発電所の重大な被害を反映したもので、東京電力に与える影響は甚大であり長期化するものとみている。

同社によれば、被害を受けた設備の取り換えのための投資や、代替のための当面の火力発電による電力供給による費用等は甚大なものになるとみられ、また、原子力に代わる電力供給は石油価格の高騰により、原子力発電よりも高額になる見込み。

以前にも、2007年7月の中越沖地震により、07年度、08年度と続けて純損失を計上。また、09年度の営業利益も依然として06年度の50%程度にとどまっている。

今回の東日本大震災と中越沖地震で、日本における原子力発電は想定されていたよりも大きなリスクを孕んでいることが明らかになったとしている。