撮影=中島みなみ

東京電力福島第一原子力発電所3号機について、枝野幸男官房長官が原子炉建屋内に原子炉から漏れた水素が溜まって爆発が起きる恐れがあると、会見をした。あれから、まだ1日経過していない。

その時は「ベント弁も機能し気体を排出するプロセスの中で起きているので、(水素が)すでに排出されている可能性もある。念のための発表だ」と、国民を安心させて、非難指示の範囲だけを拡大した。

そのことを予想通りと評価することはできない。

14日午前11時1分、1号機と同種の水素爆発が発生した。今度は現地で作業中の作業員6人が巻き込まれ、負傷した模様だ。

この40分後、枝野氏は2度目となった水素爆発についての会見を行って、再び国民を安心させようとする。

「現地の所長と直接連絡を取り、確認したが、専門家である現地の所長の認識では格納容器は健全であるということだった」

1号機の爆発では移動中に被爆する住民が出た。爆発により健康被害を伴うような放射性物質の大量噴出は許されない。1号機の教訓を活かして、3号機の爆発では被爆を防ぐために「半径20km圏内で退避中だった住民に屋内避難指示」を下した。

屋内避難は、飛散した放射性物質に曝されないための対策で、窓を閉め、外気を取り入れる換気扇も止めて、事態の好転を願うものだ。

幸いなことに、会見時点では炉心の格納容器の圧力が爆発後も急激に減ることなく、一定の数値を保っているため「格納容器に損傷はない」と、枝野氏は判断している。