3月11日の都心の光景

既報のとおり、国内観測史上最大・マグニチュード8.8の巨大地震が発生した11日、東京都心は夕方から翌朝にかけて、航空・鉄道・バスなどの公共交通機関のストップ、主要道路での激しい渋滞、徒歩で帰宅する人たちで大混乱に陥った。

この日、携帯電話などが不通しているなか移動する人たちのそれぞれの声に耳を傾けてみた。

19時、千代田区神田神保町から千葉方面へ向かって歩く男性会社員(40代)。

「会社で今まで経験したことのないような揺れを感じて、『これは危ない』と感じて早めに帰ろうとしたら、もう電車が止まっていた。もう1時間半も歩いているが半分も来ていない」

「会社を出る前に歩くルートを(ウェブで)調べてみて初めて地上のルートを知った。13kmもあるし。いつも通勤で使う電車の上(地上)ぐらいある程度把握しておくことも大事かも。一度ぐらい訓練のために歩いておいてもよかった」

20時、バイクで銀座方面へ向かう男性(アルバイト、20代)

「彼女が有楽町から帰れないって言うから、ヘルメット持って葛飾区から迎えに行っているところ。クルマの脇を抜けていかないと夜が明けちゃうっていうぐらいすごい渋滞」

「きょうはメットをぶら下げたバイクをよく見かける。(人を)迎えに行ってニケツ(二人乗り)して帰るんじゃないか」

22時半、営業用バンに乗る男性ドライバー(50代)

「つくばで荷物下ろして横浜へ戻るところ。(午後)5時ごろ出たんだけど、日本橋まで5時間でしょ。(横浜の)事務所に帰るのは2時3時、いやもっとかかるだろうな」

「困っちゃうのはもうこう乱れると交差点のどまんなかにクルマが突っ込んじゃって進めない。信号が赤でも渡りきっちゃいたくってみんな無視して交差点に入ってきちゃうんだわ」

翌2時、地下鉄駅から出てきて歩き出す男性会社員(30代)

「ダメダメ。電車が(復旧して)走り始めたからって、みんなその電車に殺到してるから大混雑。乗れたものじゃない。もう覚悟決めて歩きとおしていればよかった。甘かった」

「(電車に)乗れるまで行列で待って、ギュウギュウでノロノロで走って、あきらめて地上に出た。余計時間がかかっちゃったよ」

このほか、徒歩で家路へとつく人たちの「これからはヘルメットをデスクの脇に置いておきたい。今も(余震で)揺れているというのに、頭上からいつモノが落ちてくるかわからなくて、恐々と歩いている」という内容の声が複数あった。

東北・太平洋沿岸地震とは別の地震が長野などで発生。日本列島全域が予断を許さない状態にあるといっていい。週明けから再び仕事場へ向かう人なども細心の注意と警戒が必要だ。

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