(12日午前3時・千代田区九段下) 撮影=中島みなみ

都心の渋滞は12日午前3時を回っても、なかなか緩和されなかった。幹線道路の一部で車線規制が行われていることや、首都高速通行止めが部分解除に留まり、大量の車両が流れ混んでいるためだ。

片側3車線から4車線の幹線道路でも1度の青信号では車両がまったく動かず、何回か信号が変わっても1、2台が交差点を越えられる程度の場所もある。

幹線道路が流れないために、抜け道を求めた車両が生活道路に入り込んでいる場合も多い。しかし、結局、幹線道路に戻る前に詰まってしまい、立ち往生している光景が見られた。無理に進入して交差点をふさぐ車両も、さらに渋滞を悪化させている。

渋滞というより、ほとんど止まっているような状態だ。千代田区のあるコンビニエンスストアには、母親がミルク用のお湯を求めて駆け込んでいたという。渋滞が余りにひどすぎて、乳児を抱えて車内で授乳の時間が来てしまったせいだ。

また、ガソリンスタンドの前には給油待ちをする行列ができている。「今後の余震に備えて」「渋滞でガス欠するのではないかと不安になった」と、利用者は話した。

物流にも影響が出ている。主要駅周辺の牛丼店では徒歩で帰宅する人やオフィスで夜を明かす人の食事などで、この時間になっても満席になるほど賑わっている。しかし、食材や弁当用の容器の配送が間に合わず、24時間営業でも閉店する店が目立った。

都心では道路の損傷などはほとんどないため、通過車両が少なくなり、早朝から列車が動き出せば、異常な渋滞は解消すると見られている。