昨年5月、北海道旭川市内にあるJR宗谷線の踏切で発生した特急列車と軽トラックの衝突事故について、北海道警は2日、列車の運転士が踏切内の異常を知らせる信号に気づくのが遅れたと判断。運転士を業務上過失往来危険容疑で書類送検した。

北海道警・旭川方面本部交通課によると、問題の事故は2010年5月23日午後8時20分ごろ発生している。旭川市永山1条14丁目付近にあるJR宗谷線の踏切で、踏切内に立ち往生していた軽トラックと、通過中の上り特急列車(稚内発/札幌行き、4両編成)が衝突。クルマは大破したが、運転していた80歳の男性は車外に脱出していてケガはなく、列車も乗客乗員58人も無事だった。

警察では事故の原因を調べていたが、衝突の約3分前に作動した踏切内での異常を知らせる非常用の発光信号(発炎筒)について、特急列車を運転していた61歳の男が見落としていた可能性が高くなった。

警察では発光信号の視認距離を調べたが、現場付近が長い直線区間であることや、事故が起きた時間帯が夜間であることから、約870m手前から確認できることが再現実験から判明した。

しかし、運転士は現場の約250mで手前で異常に気づいており、発光信号の作動を確認した運転指令からの無線連絡にも応答していなかったことから、漫然運転状態だったと判断。「責任が問える」として、業務上過失往来危険容疑で書類送検した。クルマを運転していた男性は事故後に病死しているため、この男性については被疑者死亡のまま過失往来危険容疑で書類送検している。