悲願の王座を目指す、ARTAガライヤ(GT300)。今季はブリヂストンタイヤで戦う

3月1日、ARTA(オートバックス・レーシング・チーム・アグリ)はSUPER GT/GT500クラス以外の今季体制についても一斉に発表。なかでも注目はSUPER GT/GT300クラス、オートバックスのオリジナルマシンである『ガライヤ』が、ラストイヤーでの悲願のタイトル獲りを果たせるか?

鈴木亜久里監督(ARTAプロジェクト・プロデューサー)は、「万全の体制で、花道を飾ってやりたい。今年はガライヤのタイトル獲得が最重要課題」と語る。

レギュレーション的な問題で、おそらく今季が最終参戦となるガライヤ。これまでも毎年のようにタイトル争いの主役を演じてきたが、どうしても最後の一歩が届かず、チャンピオンの座を逃し続けてきた。

ARTAガライヤが初参戦した2003年からステアリングを握り続け(20年はガライヤの参戦なし)、今年もガライヤを駆る高木真一は、「ガライヤが生まれて8年です。残念ながら、まだチャンピオンという肩書きが得られていません。でも、今年こそチャンピオンを獲れるかたちができたと思います」と話し、悲願達成を期す。彼が言う「チャンピオンを獲れるかたちができた」とは、新パートナーの松浦孝亮と、新たにGT300に参入するブリヂストンという、ARTAガライヤにとっての新要素への期待が大きいことを指している。

松浦もそれを感じてか、「プレッシャーでいっぱいです。ガライヤをチャンピオンに導けるよう、初戦の岡山からがんばります」と力強く話した。ブリヂストンという心強い援軍を得て、メンテナンス体制も一新。亜久里監督言うところの“今季最重要課題”に、ARTAプロジェクト一丸となって邁進する構えだ。

その他、この日はワンメイクシリーズへの参戦選手や、国内トップカテゴリーをARTA以外のチームで走るサポートドライバー、そしてカート部門の選手たちが紹介された(併せてカート関連プロジェクトの内容も発表)。また、新たにARTAプロジェクトに参加した企業も2社紹介されている。海運業のユナイテッド・オーシャンと、かつてスーパーアグリF1チームの支援も行なっていたサマンサタバサジャパンリミテッドである。世界のトップシーンで通用する選手を育成すべく発足したARTAも活動14年目。「今後は、ECOということも考えながら、活動していきたいと考えている」と話した亜久里監督。GT500では“育てながら勝つ”を実践し、GT300では名車ガライヤに最後の勲章をプレゼントすべく、新たなシーズンに挑む。

ARTAガライヤを駆る、高木真一(左)と松浦孝亮(右) ARTAプロジェクトを支える、ドリキンこと土屋圭市エグゼクティブ・アドバイザー ワンメイクシリーズなどを戦うARTA選手たち。なかには、普段はオートバックスで働いている、という選手も。女性選手も活躍 カートを戦う少年選手2名。左の「悠之」選手は「はるゆき」、右の「晴南」選手は「セナ」と読む サマンサタバサの寺田社長(左)。F1チームオーナー時代に続いて亜久里プロデューサーを支援することに