クーガ

背は高いし、デザインもSUVチックだが、『クーガ』はワゴンのように正確なハンドリング性能と軽快なフットワーク、そして高い剛性感を身につけている。

ホットな走りをするとロールを許すが、まったく腰高な感じはしない。しっかりと4輪が路面に食いつき、その後の回頭性もリズミカルなのだ。荒れた路面でも十分なストローク感があり、路面をしっかりととらえる。しかもリアを巧みに回り込ませ、鼻先が気持ちよく向きを変えるのだ。アンダーステアに手を焼くことなく、狙ったラインに無理なく乗せることができるのは大きな魅力である。

ハンドリングも素直だ。優れたコントロール性を披露し、多人数乗車のときでも操縦性が大きく変わることはない。もちろん、4WDだから滑りやすい路面に乗り入れたときの安定感も群を抜く。しかも限界を超えたときは横滑り防止のESPが瞬時に作動し、安定方向に導いてくれた。

2.5リットルの直列5気筒DOHCターボは低回転域から力強いトルクを発生する。その気になれば痛快な加速を難なく引き出すことが可能だ。

パッケージングは秀逸で、前席だけでなく後席に座っても居心地がいい。ラゲッジルームはちょっと高いが、実用になる広さだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
おすすめ度:★★★★

片岡英明│モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。10-11日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ クーガ