ユーザーの要望を取り入れて進化した「MapFan for iPhone」

地図データをローカルに持ち、電波が届かない環境でも地図を使うことができるインクリメントPの『MapFan for iPhone』は、iPhoneで使うことのできる地図としては異色の存在といえる。

インクリメントPでMapFan for iPhoneの商品企画を担当する武田由紀さんは「iPhoneでは無料で使える地図の方が多いのですが、弊社は地図会社なので“iPhoneでベストな地図とはなにか”を主眼に置いて考えました」と語る。様々な検討の末に固まった基本姿勢は「地図データをローカルに置き、ルート設定やリアルタイムコンテンツ取得時には通信を使う」というものだった。

「電波が届いていない環境でもストレスなく地図を使ってもらうためには“データ自体をローカルに置く”ということがベストでした。このあたりは地図屋の意地が強く出た部分です」と武田さんは言う。

地図だけでなく、駅の場所や番地までの住所データはローカルに入っており、通信を必要としない。通信が必要となるのは「号までの住所を入力したピンポイント検索」であるとか、TVスポットなどのリアルタイム検索、そしてルート設定だ。

「ルート設定についてはサーバー側で行った方が速いし、精度も高いので通信を使います。ただ、MapFan for iPhoneは地図アプリであって、ナビアプリではないのです。ルート設定でも手を抜くことはありませんが、メインは地図そのものです」(武田さん)

ルート設定を行った場合、自動車での利用を選択すると、マップマッチングの精度を高め、道路から外れにくくする工夫も施した。電波の乱反射があるビルの谷間などで効果を発揮する。

「昨年のリリース時には、弊社としてもiPhoneユーザーを理解しているとはいえなかった状況にあり、リリース後にApp storeの評価などでお叱りを多々受けました。しかしながら、改善できるものは積極的に取り入れ、今回のバージョンを公開しております」(武田さん)

iPhone4や、Retinaディスプレーへの対応は特に要望が多かったという。3Gや3GSでは動作が重い印象のあったMapFan for iPhoneだが、4の登場で真価を発揮するようになったと感じる。今後の改良や発展にも期待したい。

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