幼児への被害が続くパワーウインドウによる事故で注意喚起

消費者庁は17日、パワーウインドウによる事故で幼児への被害が続いていることを踏まえ、消費者に対して改めて注意喚起をおこなった。

具体的な事例では、2010年12月20日、静岡県の駐車場に駐車中の乗用車内で、保育士が目を離した際に、保育委託で預かっていた幼児が車のパワーウインドウに首を挟まれ、重傷を負った。

同年12月26日には、京都府で乗用車を駐車場に停めようとしている際に、後部右座席に座っていた親が、後部左側に設置されたチャイルドシートから子どもを降ろした後、後部右側の座席の窓を閉めていたところ、子どもの手の小指が挟まれ、切断する重傷を負った。

2011年2月5日、神奈川県で運転者がアクセサリー電源を入れたまま駐車し、車外に出ていた間に、車内に残された2人の幼児のうちの1人がパワーウインドウのスイッチで遊んでいたところ、もう1人の幼児の指が挟まれ、手の中指を切断する重傷を負った。

いずれも、幼児が事故の被害に遭っている。

消費者庁としては、リーフレット・ポスターの配布等により注意喚起を展開しているが、引き続き、パワーウインドウによる挟込み事故について、詳細な事故状況を把握していくとしている。

パワーウインドウに関する注意点
●他席のウインドウの操作の前には声かけをする
●チャイルドシートを使う
●ロック機能を使う
●子どもだけを車内に残さない

また、国民生活センターが2010年7月21日に公表した、パワーウィンドウの安全性に関するテスト結果によると、国産車の現行車種で、全席にパワーウインドウの挟み込み防止機能が装備されているのは196車種中65車種であった。

同センターでは、業界へむけて「挟み込み防止機能を全席に装備するとともに、ウインドウを閉める力はできる限り小さくする」、「スイッチを引き続けても挟み込み防止機能が働くようにする」、「挟み込み防止機能が確実に働くようにする」などの要望を挙げた。

消費者に向けては「パワーウインドウの操作によっては、挟み込み防止機能が働かない場合もあるので、取扱説明書で操作をよく理解しておく」、「購入の際は、全席に挟み込み防止機能の装備があるかも検討する」と注意を呼びかけている。

メーカー別の挟み込み防止機能の装備状況(パワーウインドウの安全性に関する報告書)