ゴルフトゥーラン

左右のドアは従来のモデルからの流用ながら、新しい『ゴルフ』顔を採用し、ボディパネルのほとんどや内装デザインも変更するなど、大幅な改良が行われた。機能的なインテリアデザインはフォルクスワーゲンらしい機能性に好感が持てる。

搭載エンジンは1.4リットルのツインチャージのTSI。直噴仕様のエンジンにインタークーラー付きターボとスーパーチャージャーを装着し、1.4リットルながら余裕の動力性能を持つ。

『ゴルフヴァリアント』などに比べると数値的にはやや抑えられているが、ミニバンボディに見合ったトルク重視のチューニングで実に良く走る。

7速DSGの変速フィールも低速域でわずかなショックを感じさせることを除けば上々で、このショックもどんどん改良されて違和感を感じなくなっている。

『トゥーラン』の走りで特に好感が持てたのは足回りで、試乗した芦ノ湖スカイラインで軽快なフットワークを見せてくれた。ミニバンらしく乗り心地に優れた味付けで、コーナーでは緩やかにロールするものの、その姿勢を保ってスムーズにコーナーを駆け抜けていく。

3列目シートの余裕はさほどではないが、7人が乗れるだけの空間がある。さらに7人分の3点式シートベルトやヘッドレストレイントなどの基本的な安全装備がしっかり備えられているもの良い。

一般的なユーザーは、通常は3列目シートを床下収納してラゲッジスペースとして使い、多人数乗車が必要になったときに3列目シートを使う形だろう。

価格設定は国産車に比べたらやや高めな印象があるが、走りの良さや充実した安全装備などを考えたら、実質的な差は小さい。国産車と普通に競合できるモデルである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

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