日覺昭廣社長

東レは3日、新中期経営課題「プロジェクトAP-G2013」(11年度〜13年度)を発表。日覺昭廣社長は「13年度には売上高1兆8000億円(10年度比17%増)、連結営業利益1500億円(同56%増)を達成する」と力強く述べた。

その基本となるのが「成長市場および成長分野での事業拡大」で、アジア・新興国の経済成長を取り込むとともに、成長する4つの分野(環境・水・エネルギー、情報・通信・エレクトロニクス、自動車・航空機、ライフサイエンス)において既存事業の拡大と新規事業の創出を図る。

特に、環境問題解決型事業については、「グリーンイノベーション事業」と呼び、「総合的かつ強力に推進していく」方針だ。そのための研究開発投資も拡大し、3年間の研究開発費1600億円のうち半分を投入する。

設備投資については、3500億円のうち3分の2を成長市場・分野に当てる。アジア地域については50%を占めることになるそうだ。そして、この投資とは別枠でM&A投資資金を設け、積極的に推進していく方針を示した。日覺社長はM&A投資資金について「財務基盤を考えると、2000億円程度が限度になる」との考えを示した。

またこの日、東レは同時に2020年までの長期経営ビジョンを発表し、20年に売上高3兆円、営業利益3000億円を目指すとした。新中期経営課題で力を注ぐグリーンイノベーション事業については、20年に売上高1兆円にまで拡大させる計画だ。