リーフに搭載されるリチウムイオン電池モジュール

富士経済は、電気自動車(EV)やハイブリッドカー(HV)などの電池と電池材料の世界市場について調査し、その結果を報告書にまとめた。

調査結果によると、ポストリチウムイオン二次電池の国を挙げての開発が日本、米国、中国などで進められているものの、実用化された電池はない。現状ではリチウムイオン二次電池の高性能化で各種需要を取り込み、市場拡大へ対応していくことになると予測した。

日系電池メーカーは続々と増産体制を整え、海外電池メーカーも大型投資を行い体制を強化している。長期的には供給過多の懸念もあるが、当面は堅調な需要が見込まれる。

自動車分野では、性能や安全性の向上などにより2009年から電動自動車へのリチウムイオン二次電池の搭載が本格的に始まっている。既にリチウムイオン二次電池に大きくシフトした充電式電動工具向けと同様に、車載用もニッケル水素二次電池からリチウムイオン二次電池へシフトが進む見込み。

電力貯蔵用では、スマートグリッドでの採用や、大型工場向け、定置用などのモジュール製品化が進んでおり、EVを電力貯蔵用に使用するという構想もある。さらに、ポータブル機器でも、従来の主要用途であるノートパソコン、携帯電話に加え、タブレットパソコン向けなどが急成長している。

2010年の一次電池市場は1兆2472億円。二次電池市場が4兆4498億円となっている。2015年には一次電池は1兆2544億円とほぼ横ばい。二次電池は6兆5740億円にまで拡大すると予測する。

電池材料では10年の一次電池材料市場が1140億円、二次電池材料市場が5233億円。15年には一次電池材料が1208億円、二次電池材料は1兆0123億円と倍増する見込み。