バイクミーティングを主催するバイク雑誌編集者の山下剛さん(40)

「駐車問題を解決するために、まずは駐車整備をしようとがんばってくれているということを認めないと、その先に進まないのではないか」

バイク雑誌編集者の山下剛さん(40)は、「バイクパーキングありがとう&これからもよろしくミーティング」を開催するきっかけを語った。

このミーティングは、東京・港区のバイク用パーキングチケット(Pチケット)34台分を感謝の気持ちで満車にし、バイク駐車整備の必要性を訴えようというもの。2月6日午後1時から1時間、予定されている。

「今回の目的はまず行動を起こすこと。パレードもデモも考えていない。バイク駐車問題をユーザー自身の身の回りの問題として考え、一歩踏み出すきっかけになればいい」

バイクは駐車場整備が進まず、圧倒的に止める場所が少ない。そのことを、ユーザーが集まって直接訴えなければならないほど、バイク駐車問題は根深い。

「台数が足りてるのは渋谷区の一部ぐらい。新宿区はユーザーが求めているのに駐車場を作らないし、銀座、汐留、築地などは裏路地まで監視員の巡回エリアになっているのに、二輪車が利用できる駐車場はほとんどない」(山下さん)

四輪車の駐車場は1960年代から政府が主導して整備が始まった。その整備を補完するために、全国ほとんどの市や町に駐車場を整備する駐車場条例が制定されているが、国土交通省は2006年まで二輪車駐車場を整備をする必要性を認めなかったため、現在も地方自治体での条例整備はほとんど進んでいない。国交省が駐車場法を改正して二輪車整備をスタートしたのは、警察庁が違法駐車取締り強化のために民間委託を始めた2年後と遅れをとった。

「警視庁の取締りは昨年1年間で5万件弱。民間委託前05年の水準に戻ったので一見すると、バイク駐車問題は沈静化したかのように見える。それは止める場所もないのに行政制裁金を何度も払わされた人がバカらしくてバイクに乗るのをやめてしたまったからで、駐車場が足りてるからではない。バイクを移動手段として動いている人は、駐車場の整備を今でも切実に考えている」

山下さんも、取材や通勤にバイクを使っている。

「実は本当に止めたい場所にバイクの駐車場はない。その状況を変えるためには、そのことをいろんな人に知ってもらいたい。そしてライダー各自がそのことを訴え続ければ大きな動きになると思う」

取締りが緩んだだけで、二輪車駐車問題は解決したわけではないと、その思いが行動につながった。

撮影=中島みなみ