新日本製鐵が発表した2010年4〜12月期(第3四半期)の連結決算は、営業利益が1520億円の黒字に転換した。前年同期は316億円の赤字だった。

売上高は前年同期比21.7%増の3兆0252億円と大幅な増収となった。国内鉄鋼需要は建築・土木向けは依然として低迷したものの、アジア新興国の自動車向けの旺盛な鉄鋼需要に支えられて輸出が高水準で推移した。製鉄事業の出荷量は766万tだった。

収益では増収やコスト削減の効果などから経常利益は1883億円、当期純利益は1044億円の黒字に転換した。

通期業績見通しは、生産出荷数量の増加は見込まれるものの、鉄鉱石・石炭の契約単価が第3四半期に比べて上昇する見通し。また、オーストラリアの豪雨影響による追加のコスト負担も加わり、原料価格は上昇する見込み。輸出を中心とする市況品価格は回復基調にあるものの、実際の出荷ベースの販売価格への反映は3月以降が大半となるため、価格改善効果も限定的となる見通し。

これらの結果から経常利益を2500億円から2200億円に下方修正した。