インプレッサ WRX STI tS

スバル『インプレッサWRX STI』のSTIによるコンプリートカーが『インプレッサWRX STI tS』だ。

ネーミング的に少々分かりづらいWRX STIとWRX STI tSの両車。STI 車両実験部の辰巳英治氏によると、「サーキットコンペティションのベースモデルとしての性格が強いWRX STIに対して、WRX STI tSはよりロードゴーイングを念頭に置いた細部のチューニング・加飾をおこなっている」と説明する。

「tSで目指しているのは、コンマ1秒を競う速さよりも上質さ」と辰巳氏。メーカー直径のコンプリートチューニング/カスタマイズというと、BMWのMやメルセデスベンツのAMGを想像するが、tSがこれらのような世界を目指しているのかというと、必ずしもそうではないという。MやAMGは大排気量・マルチシリンダーの専用エンジンを積むケースがほとんどだが、tSはベース車であるWRX STI Spec Cから変わっていない。

「エンジンを含めたパフォーマンスの追求は、当社のRシリーズ(「インプレッサR205」など)やSシリーズ(「レガシィS402」など)が担います。追求したのはあくまでも走りの気持ちよさであり、それをシャシーのチューニングでどう実現するかが鍵でした」(辰巳氏)。カーボンルーフを採用し重心を下げ、足回りも専用にチューニング。Spec Cで採用されたボールベアリングターボとアルミ製フロントフードにより、走りのポテンシャルは「Spec Cのセダン版」と言っても差し支えないほどだ。

このtSシリーズ、現在は日本国内だけでの販売だが、海外への展開はありうるのか。辰巳氏は「中国からは導入の要望が寄せられており、私としても北米や欧州のドライバーにアピールしたい気持ちもある」と語るが、「現地での法規制に合わせ、さらに車型認証を得る必要があるので、このハードルを超えるのは難しい」という。

STI 車両実験部部長 辰巳英治氏 インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS インプレッサ WRX STI tS