昨年8月、沖縄県豊見城市内の県道で乗用車を運転中に小学1年生の女児をひき逃げし、死亡させたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われた78歳の女に対する判決公判が21日、那覇地裁で開かれた。裁判所は懲役1年2か月の実刑を命じている。

問題の事故は2010年8月12日の午後5時5分ごろ発生している。豊見城市宜保付近の県道を横断しようとしていた6歳(小学1年生)の女児に対し、進行してきた乗用車が衝突、そのまま走り去った。

女児は近くの病院に収容されたが、全身を強打したことが原因で約2時間後に死亡。事故を起こしたクルマは後続車が追跡し、約350m先で信号待ちをしていたクルマを発見、運転していた女へ現場に戻るように諭した。女は後に自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。女児の死亡を受け、罪状を自動車運転過失致死に変えて起訴されている。

21日に開かれた判決公判で那覇地裁の船戸宏之裁判長は「被告は事故を起こしたことを認識しながら、被害者を救護することなく逃走した」と指摘。その上で「被害者はあまりにも早く人生を奪われ、その無念は大きい」として、被告に対して懲役1年2か月の実刑判決を言い渡した。

現場には信号機が無かったが、小学校が近く、県道の交通量も多いことから、沖縄県警は現場近くの交差点に信号機を新たに設置する方針を示している。