福岡県警は19日、昨年11月にブレーキを外した自転車に乗った福岡県福岡市内に在住する20歳代の男性を道路交通違反容疑で摘発して交通切符を交付。男性を12月に略式起訴していたことを明らかにした。福岡簡裁が罰金6000円の略式命令を出しているという。

福岡県警・交通指導課によると、この男性は「BMX」と呼ばれる競技用の自転車のブレーキが壊れたことから、これを外し、ブレーキが無い状態のまま公道走行に用いていたという。

男性は2010年9月26日の午後3時ごろ、福岡市中央区内の市道でこの自転車を乗り回していたところを発見された。道路交通法ではブレーキ装置の無い自転車の公道使用は禁止されており、男性は同法違反(制動装置不良)容疑で摘発されたが、この際は「この自転車にはもう乗らない」とする誓約書を提出したことで、警察は厳重注意に留め、検察も起訴猶予処分としていた。

しかし、男性は同年11月8日の午前9時ごろ、福岡市南区内の市道で同じ自転車に乗っていたところを発見され、道交法違反で2回目の摘発を受けた。警察は交通切符を交付し、同容疑で福岡区検へ12月までに書類送検した。

これを受けた同区検は今年1月に男性を略式起訴。福岡簡裁は「一度目の摘発で危険性は承知しているのに、さらに使用を続けた」と男性の悪質性を認め、今月12日に罰金6000円の支払いを男性に命じている。

警察の調べに対して男性は「ブレーキは2010年7月に壊し、修理費用が払えないから外して使っていた」、「仕事に遅刻しそうになり、乗ってしまった」などと供述していたという。ブレーキが無いため、足で踏ん張るなどして減速していたようだ。

警察によると、同法違反で略式命令が出るのは極めて異例。ただし、制動装置不良違反では最高5万円までの罰金が科せられることが規定されている。