日野自動車の山本章正専務は20日、茨城県古河市に新設するトラック工場について、本社がある日野工場(東京都日野市)からの機能移転が完了する2020年までの投資総額が「500億から600億円になる」との見通しを示した。

自動車工場としては、今年1月に宮城県で稼動したトヨタ自動車の子会社であるセントラル自動車の新工場以来の大型投資となる。

日野は海外市場の拡大に対応するため、日本での中核部品や完成車の生産能力増を打ち出し、新工場建設を決めた。稼動から69年が経過する日野工場は老朽化や周囲の市街化が進んでおり、古河市に新鋭拠点を築くこととした。

山本専務は工場移転に伴う税収減など日野市への影響について「詳細な試算はしていないが、本社は日野に残るので法人税や地方税に大きな影響はないだろう」と述べた。

だが日野工場には2300人が従事しており、新工場への異動によって徐々に影響は出る見通しとした。一方、日野工場の跡地利用について白井芳夫社長は「大きなスペースなので、日野市と街づくりを含め時間をかけて検討したい」と語った。