白色LEDの構造図。青色光と黄色光が交じり合って白色光にみえる

住友金属鉱山は、東北大学の多元物質科学研究所・垣花眞人教授の研究グループとの共同研究で、高輝度蛍光体の開発に成功した。高効率光源としてさまざまな工業製品に応用できる可能性があるという。

共同研究では、290nmから420nmの近紫外光を照射すると青緑色に発光する、ユーロピウムを添加したバリウム・ジルコニウム・シリコン酸化物蛍光体の開発に世界で初めて成功した。この蛍光体は、白色LEDへの応用が見込まれているという。

405nmの光を照射時している場合の内部量子効率は、67%に達する。今後は効率化を進め、近紫外LEDとの組み合わせで高効率な白色LEDへの応用に結び付けていく方針だ。

一方、青色を黄色に変換する高輝度の蛍光体の開発にも成功し、従来の黄色蛍光体に比べて約1.5倍の蛍光強度を達成。より高輝度な白色LEDの開発が可能となった。

住友金属鉱山では今後、蛍光体の耐湿性と光学特性を向上を目指し、蛍光体の表面被覆技術を開発する。すでに今回の研究成果をベースに量産技術確立に向けた試験を行っており、近く低コストで輝度の高い白色LED用蛍光体の新製品を市場に投入する予定。