宇部興産と日立マクセルは、両社が共同開発したリチウムイオン電池塗布型セパレーターを合弁で生産することで合意した。

リチウムイオン電池は、携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなど民生用携帯機器の用途を中心に市場を拡大しており、今後はハイブリッドカーや電気自動車などの車載用途、産業用途などへの応用によって需要の急増が見込まれている。

セパレーターは、リチウムイオン電池の主要部材の一つで、宇部興産はポリエチレンとポリプロピレンの積層膜に均一な微細孔構造を形成する乾式プロセス技術を持ち、良好なシャットダウン特性と高温耐熱性を実現したセパレーターを供給している。

この積層膜に、マクセルが磁気テープなどで培ってきた分散塗布技術を利用して無機微粒子によるコーティング膜を形成することで、高温耐熱性をさらに高め、異常発熱時の熱収縮を小さく抑え電池内部での短絡を防ぐことが可能となり、リチウムイオン電池の安全性向上に貢献する。

また、塗布膜の設計により多様な機能や特長をセパレーターに付加することも可能となる。

宇部興産と日立マクセルは、両社の技術の融合で高い安全性を持つ競争力の高い次世代リチウムイオン電池向けセパレーター分野で提携し、開発を進めてきたところ、良好な性能と安全性が確認された。これを受けて商品化に向けて合弁生産する。

合弁会社「宇部マクセル」を2月1日に京都に設立する。資本金は1億5000万円で出資比率は宇部興産が51%、日立マクセルが49%。

合弁会社は、セパレーター製品の開発と、両社の販路を含む経営資源も活用した量産供給を通じてハイブリッドカーや電気自動車用リチウムイオン電池、産業用リチウムイオン電池向けへの供給を目指す。