帝国データバンクが発表した2010年の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年比12.4%減の1万1658件となり、5年ぶりに減少した。

2010年は、金融円滑化法などの金融支援策の効果で、多くの企業が資金繰り破綻を回避したのが主因。業種では自動車小売が減少した小売業は2年連続で減少した。地域別では北陸、中国、四国など公共工事依存度の高い地方圏を中心に、建設業が減少した。

負債総額は同1.9%増の6兆8101億4700万円と2年ぶりに増加した。これは日本航空の3社が負債2兆3221億8100万円で倒産した影響が大きく、3社を除くと負債は4兆6144億2300万円と過去10年で最低となった。

業種別では、全7業種で前年を下回った。不動産業が大幅減少となったほか、卸売業でも減少が目立った。建設業、小売業の2業種は2年連続で減少した。

負債額別にみると、負債5000万円未満の零細企業倒産は5739件で、同1.4%増となった。一方、負債100億円以上の大型倒産は39件で、同57.1%の大幅減少となった。

倒産の主因別では販売不振による「不況型倒産」の合計は9740件で、前年を10.1%下回った。構成比は83.5%で、前年より2.1ポイント増加した。