トヨタ自動車は、北米の大学や病院、研究機関などと、交通事故の発生を抑制するための研究を行う「先進安全技術研究センター」を新設したと発表した。センターでの研究に今後5年間で5000万ドルを投資する予定。

研究センターは、北米の研究開発・製造統括会社トヨタ・モーター・エンジニアリング&マニュファクチャリング・ノース・アメリカ(TTC)内に設置し、同センターでの研究成果は、トヨタ車の開発に活用していく。研究センターの所長には、TTCのシニアエグゼテクティブエンジニアであるチャック・グーラッシュが就任する。

研究センターでは、日本のトヨタの技術者も参画し、事故原因として増加している「わき見運転」のリスク低減や、子供や高齢者といった「交通弱者」保護に焦点を当てて研究する。自動車安全技術の普及促進、交通事故データ・人間行動データの分析も進める。

共同研究を行うミシガン大学交通研究所は衝突データ分析などに強いため、先進安全技術を評価する総合プロジェクトを実施する。ヴァージニア工科大学とは、運転免許を取得して間もないドライバーの危険な運転を低減するための共同研究を行う。国立衛生研究所の国立小児保健発育研究所とも協力していく。

また、フィラデルフィア小児病院とは米国初となる子供乗員の衝突監視システムの研究の支援も行う。

今後、他の大学や研究機関に対しても共同研究への参画を呼び掛けていく。