二輪用のシミュレーター

アジア戦略車『ブリオ』を発表したホンダは、二輪事業と四輪事業のノウハウを組み合わせた相乗効果発揮を目指す。二輪と四輪はこれまで事業の柱2本の柱としてホンダを支えてきたが、戦略的にこれらの柱を連携させ、グローバルでの拡販につなげる。

ブリオの価格はタイでは約110万円、インドでは約90万円ほどとなる。これまでホンダがアジアで展開してきた車両に比べ一段価格を抑えることで新たな価格帯を作り出した。

ホンダが四輪事業で価格帯を「下」に広げる一方、二輪事業ではハイエンドの製品ラインを新たに設け「上」に価格帯を新設する。

2010年12月から新たにホンダがタイで展開する二輪製品『CBR 250R』。従来は『CBR 150R』がハイエンド製品で価格は約8万バーツ(約21万円)ほどだったが、CBR 250Rは10万バーツ(約27万円)を超える製品となる。

訪問したホンダの二輪ディーラーのオーナー、ブンヨさんは「8万バーツ以上の二輪車はタイでは初の市場投入となる。どうなるのかわからない」と話す。

ブンヨさんがオーナーを務めるディーラーAPホンダは、タイでホンダの二輪製品を販売している。8年ほど営業を行っており、年間平均7400台を売りさばく。顧客はすべて一般の消費者。販売規模はバンコク内でトップ5に入る。

タイにおける二輪の購入費用は、車両購入費以外に、登録代が500バーツ(約1300円)。納車手数料はCBR 150Rの場合、1000バーツ(約2700円)、盗難保険が1000バーツ(約2700円)、その他消費税が100〜200バーツとなっている。

「店の前身は自転車の修理屋。パンク直しから始めた」と話すブンヨさん。タイでは自転車屋が二輪バイクを扱うようになることも多いとし「今後は四輪を扱うことも視野に入れている」(ブンヨさん)という。

拡販にあたって重視するのは顧客満足度の向上。接客の質をあげることや、店舗内を清潔に保つことなど、取り組む内容は世界共通である。

販売する二輪車の価格が上昇していることから、顧客に富裕層が増えている。富裕層は一定の教養もあるため、税金やローンの仕組みを詳しく説明する必要があり「コミュニケーションが大事」(ブンヨさん)と感じている。

ホンダはタイ市場で、四輪製品の低価格帯、二輪製品の高価格帯を拡充する。二輪と四輪の価格面の距離をつめることで、二輪ユーザーには四輪製品を、四輪ユーザーには二輪製品を幅広く販売することを目指す。

ホンダ二輪は四輪とのシナジー強化 ホンダ二輪は四輪とのシナジー強化 ホンダ二輪は四輪とのシナジー強化 販売店舗に隣接する整備スペース この店舗を経営するブンヨさんは将来的に四輪の販売も視野に入れる