撮影=石田信一郎

高速道路の料金割引に関する基本方針が24日に発表された。だが、利用者にとっては戸惑いもある。ETCは取り付けるべきか否かだ。割引対象日が広がるので、今までよりさらに利用価値は高まりそうだが---。

基本方針では、普通車平日2000円、土日休日2000円の上限制となる。例えば、現在の土日休日1000円はETC車限定なので、現金利用車は上限制の適用されない正規料金を支払わなければならない。

池口国交副大臣は12月9日の民主党国土交通部会で「全車に上限制を適用したい」と、話した。

これだけ聞くとETCは不要であるかのような気もするが、そうではない。9日の時点では、国交省には土日休日1000円の上限料金を継続する気はなかった。全日2000円の上限料金制だったのだ。

それが17日の与党・民主党からの提案で上限1000円が継続されることになり、24日に平日は2000円、土日休日は1000円という上限制が決まった。

改めて、高速道路上限割引提要にETCは必要なのか。国交省高速道路課の担当者は、こう話す。

「池口副大臣のお話のとおり、全車に上限制を適用できるような方向で検討しています。ただ、全車適用が料金収受のシステム上、可能かどうか。今後、高速道路会社の意向を聞きながら進めていきます」

上限割引を適用するためには、利用区間の距離データのほかにも、料金所を利用した時間データも必要だ。現行の上限割引では、料金所を割引が始まる日の0時から24時の時間帯に入るか、降りるかすれば割引が適用されるという複雑なシステムだ。磁気カードの通行券で代用できるのかはわからない。

24日、内閣府での囲み会見で池口氏は「詳細な料金案の発表は来年1月末か2月頃」と話す。国交省高速道路課は、この発表までに上限料金を今まで通りETC車だけに適用するのか、それとも現金利用車にも広げるのか。それを決断する。