たこフェリー(明石淡路フェリー)が休止したことで、地元では航路の早期再開を求め、署名活動が始まっている。同フェりーは11月16日に休止し、兵庫県淡路島は“原付バイクの孤島”と化した。

明石淡路航路は兵庫県明石港(明石市)と岩屋港(淡路市)を結ぶフェリー航路だ。最盛期には3隻が深夜早朝便を合わせて終日運航してきた。

しかし、高速道路の上限割引導入で利用が低迷し、運航休止に追い込まれた。残った最後の1隻「あさかぜ丸」も18日、売却先のシンガポールの船会社に向けて明石港を出港。同フェリーは、今後、小型フェリーを購入して営業を再開する予定だが、その見通しは立っていない。

「たこフェリーの休止は寂しいねって感じで受け止められているけど、実情は違う」と、署名運動を始めた兵庫県二輪自動車協同組合事務局の田村久氏は訴える。県内90店が加盟する二輪車販売店の組織だ。

「弱い立場の人だけが影響を受けている。原付バイクで買物に出かけるおばちゃんや釣りのおじちゃんは海を渡れない。そういう人の生活の足を守らないといけない」

来年度からは平日2000円の上限料金のほか、休日上限1000円も継続されそうだ。そうなれば今以上にフェリーの利用者は遠のく。

「日本の海運を考える議員連盟」事務局長の佐藤公治参議院議員は、こういう。

「高速道路料金は、あくまで今以上に高くなるようでは、マニフェストに掲げた段階的無料化とは言えない。フェリーなど影響を受ける公共機関については、高速道路料金ではなく補助金などで別途手当てすべきだ」

自動車専用道である明石海峡大橋を渡ることのできる自動車は、高速道路料金がより安く通行しやすくなった。しかし、その悪影響を受けたのは、高速道路とは無縁の125cc以下の原付バイクだった。