住友電気工業は、韓国の大手自動車タイヤ補強材メーカーである暁星と、タイでスチールコードを合弁生産するとともに、暁星の中国子会社の持分30%を住友電工が取得することで最終合意した。

タイ、中国では、自動車生産台数の増加に伴ってタイヤメーカーも生産体制を増強している。住友電工ではスチールコードの受注も増加しており、供給体制の整備とコスト競争力の強化を目的に、海外生産について検討してきた。

住友電工グループは、自動車タイヤの補強材であるスチールコードの上工程である母線の生産を日本で、下工程である仕上げ伸線・より線を日本とインドネシアで行っている。

今回、テキスタイルコードでトップシェアを持ち、世界のタイヤメーカーへの強い営業力を持つ暁星と、タイ・中国で上下工程一貫してスチールコードを製造販売する合弁事業を実施することで合意した。

タイの合弁会社は「住電暁星スチールコード(タイ)」で資本金は11億3000万バーツ(約30億円)。住友電工が70%、暁星が30%出資して2011年1月に設立する。2012年1月から稼働する予定で2014年に月産3000トン体制とし、売上げ約50億円を目指す。自動車関連産業が集積するタイ・ラヨーン県に立地し、タイ国内需要向けと、海外輸出拠点と位置付ける。

中国の暁星の子会社は、住友電工が30%出資して合弁化、社名を「暁星住電鋼簾線(南京)」に変更する。