日本IBM、パスコ、三菱電機は15日、協業することについて合意したと発表した。交通や環境、防災対策、インフラ保全などの都市づくりの基盤となる地理空間情報を整備・高度化し、これを活用したソリューションを可能とするシステムを、世界各国のインフラパッケージとして提供する。

交通渋滞、水やエネルギーの無駄など、地球上のさまざまな非効率状態を、情報通信技術(ICT)を活用して解決するため、国土地理空間情報(NSDI)の整備が進んでおり、これに伴って特に都市部では地図レベルの高精度化、三次元化が求められている。

従来の地理空間情報の収集は、衛星測量や航空測量の成果をベースに、地上測量や現地調査で高精度化する手法が主流で、精度の高いデータの効率的で迅速な取得、情報の更新頻度向上などに課題があった。

今回3社は、地理空間情報収集上の課題を解決するソリューションと、収集した地理空間情報の活用とサービスを国や自治体、企業や生活者の視点で想定し、これを実現するソリューションを三次元地理空間情報インフラパッケージとして提供する予定。

実現のため、日本IBMは、世界で展開している様々なプロジェクトで得た知見やノウハウを提供する。パスコは、高精度な三次元地理空間情報を航空機、移動体GPS測量機器(モービルマッピングシステム)で収集し、ニーズに合わせた処理を行った上で、必要な情報を付加した空間情報として提供する。

三菱電機は、移動体GPS測量で絶対位置精度10センチ以下を実現するための「電子基準点網」と、「FKP方式による測位補強システム」、これらにもとづいて高精度な3次元地理空間情報を効率的に取得するモービルマッピングシステムを提供する。これらは将来、日本政府が推進する準天頂測位衛星「みちびき」を活用すれば、東南アジア・豪州地域で効率的なインフラとして利用できる見通し。