情報交換会では、車両の電子化にともなう安全な検査・整備方法を紹介

溶接機メーカーのヤシマは、車体の電子化と整備に関する情報交換会を開催した。

自動車を安全に使用するには正確な点検、検査が必要となる。1台の一般的な車のECU搭載数は30〜40個。高級車に至っては100個を超えると言われており、これらECUが正常に動作をしているかを確認することが安全な車の使用につながる。

ヤシマは、自動車整備事業者に向けて、自動車に搭載される電子機器の安全な点検、検査方法などを紹介した。

車両の電子化に伴って、搭載が義務化されているのがOBD(オン・ボード・ダイアログ)と呼ばれる故障診断機能だ。2008年からは、外部接続する故障診断機(スキャンツール)のコネクタや通信プロトコル、故障診断コードなどを標準化したOBD-IIの搭載が義務化。2008年10月以降発売の国産新型車、2010年9月以降発売のすべての新車(輸入車を含む)が対応している。

OBD-IIの義務化によって行われるようになったことは二つ。自動車が故障した際に故障表示ランプを点灯しドライバーに知らせることと、故障したことをECUに記憶保存することだ。整備事業者には、汎用のスキャンツールを利用した迅速な修理の実施が期待されている。

故障診断項目は「触媒劣化」「エンジン失火」「燃料供給システムの不良」など多岐にわたるが、注目されているのが「安全装置」の故障診断である。いまのところ故障診断項目には入っていないが、電子システムと関連しているABSやSRSエアバッグなどの安全装置にOBDを活用する可能性は高い。国土交通省では、2015年頃をめどに自動車メーカーによる安全OBDの先駆的導入にを行うとしている。

また2012年10月以降、フルモデルチェンジして販売される新型車には、横滑り防止装置(ESC)搭載義務化の方針も固まっている。安全装置の義務化・普及に伴い、安全OBDの義務化も今後一層重要になるものとみられ、自動車整備事業者には、ECUの正常/異常を判断するスキャンツールを用いた故障診断サービスへの対応が求められている。

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