CAR NAVITIMEとゴリラプラス

この秋、国内PNDシェアトップの三洋電機『ゴリラ』シリーズから、初の通信モジュール内蔵にしてドコモの車載端末向け通信サービス「ドコモ ドライブネット」を採用した『ゴリラプラス NV-SP200DT』が登場した。

このゴリラプラス、8月に登場したナビタイムジャパンの通信PND『CAR NAVITIME WND-01K』とは、商品企画的に見事なライバル関係にある。今回、両機のデモ端末を入手できたので、同時に利用して機能や使い勝手などをレポートしてみたい。


◆スペック上は完全にライバル

CAR NAVITIME/ゴリラプラスいずれも通信モジュールを内蔵し、WQVGAの解像度を持つ5Vインチ液晶・8GBの内蔵メモリ/SSD(ゴリラプラスの場合はトータル16GBだが、8GBをデータのダウンロード領域としているので実質は8GB相当)、ワンセグチューナーを装備する。筐体サイズはCAR NAVITIMEが幅149×高さ92.5×厚さ28.5mmで、重量は約300g、ゴリラプラスは幅137×高さ89×厚さ23.5mmで、重量は約270g。若干CAR NAVITIMEの方が大きいが、ほとんど同サイズといえる。

どちらも吸盤にはゲル状の粘着性に富むものを採用しており、多少シボのあるダッシュボードでも取り付けることができるが、安全面を考えて付属のダッシュボードベースを利用するのが無難。またクレードルは、ゴリラプラスはレバーで固定できるので取り付け簡単。クレードルと本体はどちらもワンタッチで取り外しできるが、台座からの高さに余裕があり可動部の自由度が高いCAR NAVITIMEに対して、ゴリラプラスは剛性を重視してか台座からクレードルまでの高さがあまりない。ダッシュボードに本体の下部が当たらないようにするためソフトパッドの緩衝材が付属する。


◆起動から地図表示、そして目的地検索へ

通信PNDは電源ONから地図の表示まで待たされるものが多いが、ゴリラプラスはこの“待ち時間”がちょっと長い。ゴリラプラスとドライブネットのロゴが延々表示されるので、フリーズしているのではないかと思うこともある。CAR NAVITIMEも待ち時間はあるものの、ゴリラプラスほどではなく、スムーズに目的地検索や地図表示に移る。だが、現在地測位の速さは「クイックGPS」を採用するゴリラプラスにあるようで、両者一長一短。

地図表現は、シンプルで分かりやすさを重視して実用性に振っているCAR NAVITIME、3D表示や2画面分割機能で表現力を訴求するゴリラプラスという印象。CAR NAVITIMEは一見素っ気ない地図に見えるが、実はしっかり市街地図も対応しているし、地点アイコンのジャンル別選択に対応している。それも地図画面右のショートカットから選択でき、使い方にも配慮されている。

CAR NAVITIMEは地図データは本体に収録されているが、目的地検索のためのデータ(POI)はクラウド上にある。サーバ側の更新のため、データ更新のための本体バージョンアップが不要で、鮮度が高く保てるという利点がある。従って、目的地検索の際は「フリーワード」「住所・TEL・駅」「ジャンル」「おすすめ特集」といずれの検索方法を選んでも必ず通信が始まるが、待ち時間はで数秒から十数秒で携帯電話の検索と同程度だ。

ゴリラプラスはゴリラシリーズお馴染みの地図画面。淡い色を基調に構成された地図に濃い色で描かれる主要道、見やすい文字などが特徴。自車位置のキャラクターをマスコットキャラのゴリラや「ドコモダケ」が選択できるなど、遊び心もある。

ただ、目的地を探すのに左下の「メニュー」とドライブネットのPOIを利用する「D」ボタンとで分かれているのが、使い勝手をスポイルしている印象もある。

通信利用は「D」で本体収録のデータは「メニュー」という切り分けは頭の中では理解できるのだが、実際の使用では通信を利用するかしないかはほとんど意識しない。となると必然的に「メニュー」の項目から目的地を探す、というが当たり前になってしまい、通信を利用した機能を使う機会がなくなってしまう。目的地検索の流れで自然に通信を使わせるというのが良いと思う。


◆通信コンテンツは考え方がちょっと違う

ドコモプラスには「最新エリア情報」の中に「季節特集」、CAR NAVITIMEには「おすすめ特集」があり、それぞれ季節に応じたスポット情報が提供される(この季節なら「イルミネーション」など)が、データベースや検索のさせ方が異なっている。ゴリラプラスは地図を表示させている地点周辺のスポット優先的に表示するの対し、CAR NAVITIMEは現在地周辺だけでなく都道府県別での検索させることが可能だ。使い勝手という点ではCAR NAVITIMEの方が良い。

通信による地図更新機能は両社ともあるが、CAR NAVITIMEは自動でゴリラプラスは手動となっている。自動で更新するCAR NAVITIMEは、手を煩わす必要がなくスマートだが、自動で更新したことをアピールするような演出があってもいいかもしれない。ゴリラプラスではルートを引いた際、目的地周辺などルート案内に必要な道路の更新情報を検索。もし地図が変わっていれば更新ができるというもの。再起動が必要だったりと少々時間がかかるが、それでもその場で新しい地図が使えるというのは便利。なお、都道府県ごとなど、広域の地図についてはCAR NAVITIME・ゴリラプラスともにPCからデータをダウンロードしSDカードを用いて更新する。

一方、CAR NAVITIMEには道路交通情報が充実しており、簡易地図や渋滞予測にも対応している。ルートを引く前に高速の渋滞情報を把握できるので、参考になる。ゴリラプラスは通信によるオンデマンドVICSには対応しているが、簡易地図や渋滞予測には非対応。使用頻度としては地図更新よりも高い交通情報は通信の強みが発揮される機能であるので、ドライブネットのメニューとして対応させて欲しいところだ。

これら以外の通信コンテンツとしては、駐車場満空、ガソリンスタンド価格、グルメなど。ゴリラプラスにはドコモのサービスらしく「ID月帰るお店」「ドコモショップ」が用意される。CAR NAVITIMEはグルメ情報には「食べログ」や「バナフェスaskU」などの口コミ情報が付加されるのもポイント。また「ランキング」は各地域でよく検索されているスポット(ケータイの「NAVITIME」の検索数も含まれる)が分かる。家に持ち帰ってガイドブック代わりに利用するという使い方もありそうだ。

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