RX270

話は古いが、初代『ハリアー』の乗り心地のなめらかさは、未だに忘れられない。

昔の国鉄に連結器の上に立てた1本のタバコを倒さず車両同士を連結させられるスゴ技の機関士がいたとかいないとかいうが、初代ハリアーもインパネの上にタバコの箱を立てたまま、倒さずに走れたほどだった。

そのインパクトを、「RX270」に乗って久々に思い出した次第。「4気筒でしょ!?、FFでしょ!?」と懐疑的な気持ちで接したとしたら、いい意味で期待は覆される。山道での試乗だったが、動力性能は2.7リットルでもまったく不満はなく、完成の域に達した6速ATの賢いシフトワークもあり、登坂路でさえストレスなく活き活きと走り切った。

そして、乗り味はレクサスRXならではのなめらかさそのもの。エンジン音、ロードノイズも入念に遮断され、キャビンは至って静かなのもいい。「アートワークス」なる、個性をアピールする内装は、ボルボの特別仕様車にありそうなコーディネーションで、RXにさわやか風味を付加している。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。